西尾兄妹「心の悲しみ」
- 作者: 西岡兄妹
- 出版社/メーカー: 青林工芸舎
- 発売日: 2002/01/01
- メディア: コミック
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ランチ後「リブロ」で購入。
「人殺しの女の子の話」で知られる(?)きょうだい(ペンネーム通り兄がストーリー、妹が作画)漫画家の短編集。
絵柄は、古株の漫画ファンが見れば一目で「あっ、岡田史子!!」と言うだろう。スクリーントーン無使用のペン画タッチで、戦後「暮らしの手帖」以降の日本の挿画/イラストレーションの系譜に連なる画風。本人たちが意識しているのかどうかは不勉強で知らないが(最近漫画評論みたいなものを読まないので....)。
「真夜中の弥次さん喜多さん」と同じく(どこが?)、はっきりと読者を選ぶタイプの作家。琴線に触れた読者は心を鷲掴みされ、こういうのがダメな読者は一生受け付けない、という。
まぁ厳しく言っちゃうと内容的に斬新・画期的なものがあるという訳ではないのだが、ガロ/COM以降のアングラ系漫画のエッセンスを非常に洗練させたカタチで出している作家さんという気がする。
これから集めると思う。装丁も丁寧で、本としてフェティッシュに持っていたい気にさせられるし(笑)。