国民投票法可決→「俺達の時代が来た!」と大ハシャギな人々
天皇は国家元首、九条二項は全面削除だそうで - good2ndの日記
http://d.hatena.ne.jp/good2nd/20070504
超党派の保守系議員有志 「新憲法大綱案」を提言
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/23923.html
大綱案は提言の形を取っており、天皇制については象徴天皇制を維持しつつ、条文で天皇を国家元首と位置づけ、皇位継承権は男系男子に限定する考え方を示した。
戦力の不保持と交戦権否認を定めた現行憲法九条二項は全面削除。首相が最高指揮権を持つ「防衛軍」を創設し、「国際社会の平和と安定に寄与できる」ことを明記するとした。集団的自衛権行使の権利明確化、国民の「国防の責務」、軍事裁判所の設置、憲法改正発議要件緩和も打ち出している。
「大綱案をたたき台に条文化作業に入り、各党の憲法論議に反映させる考え」だそうな。馬鹿じゃないだろうか。
いや、勘違いして欲しくないのだが、俺は「天皇を国家元首と位置づけ」ることや「皇位継承権は男系男子に限定する」ことや「「防衛軍」を創設」することを馬鹿々々しいと言っているのでは、ない。
俺は賛成はしないけど、そういう意見があるのはよく知っているし、右翼・保守を任じる人ならそのような思想信条を抱くのは当然だし、賛成・反対はともかくそのような論陣を張ること自体は全然かまわない、と思う。
「馬鹿ではないか」というのは、今・このタイミングで・こういう発言をするのが「イケる・今こそ追い風」と思ってしまうその政治センスと、「国家元首」「集団的自衛権行使」「防衛軍」といった用語を不用意に持ち出してくる拙劣さ・浅薄さ・軽薄さに対してである。
要するに、これを発表した人々、はしゃいじゃってるのである。浮かれちゃってるのである。それを以って、俺は「馬鹿ではないか」と言っているのだ。俺は、例え自分の敵になる可能性の高い人々であろうとも、馬鹿なのは許せないのである。
この人たちが「国家元首」「集団的自衛権行使」「防衛軍」という言葉を持ち出してきたという行動は、テレビのニュースの中継の後でカメラに向かってVサインをしてみせたりマイクに向かってウンコだのチンコだの放送禁止用語を叫んで走って逃げる小学生と何も変わらない。
そう。この人たちにとっての「国家元首」「集団的自衛権行使」「防衛軍」は、“一度は大声で言ってみたかった”という点で、小学生の「ウンコ」「チンコ」「マンコ」と同じである。
だとしたら。
保守・右翼陣営の人々こそ、この連中を叱るべきだ――その行動の、あまりのクオリティの低さに。愛国者を任ずるならば、こいつらにこそ天誅を下すべきなのではないかと思われる。
あ、「天誅を下すべき」というのは、あくまでも「そういう気概や心意気を持つべき」という意味ですよ。暴力はんたーい。
「そもそも、国家百年の大計を“浮かれて語る”こと自体が万死に値する」のではないか。右翼っぽい物言いをしてみましたがどうでしょうか。
こういう連中は、昭和の御世であれば、漫画「シグルイ」の岩本虎眼みたいな風貌の右翼の大物の爺さんに呼びつけられ、無言で睨まれて、畳の上に這いつくばって思わず失禁、みたいなことになっていたに違いない。つうか、そうなればいいのに。今、右翼にそういう「真の大物」はいないのだろうか。