私は馬鹿が嫌いだ。


いきなりすいません。


でもそうなんです。俺、馬鹿が嫌いなんです。


いえ、「おバカ」という表記で形容されるものは好きっす。おバカ映画とかおバカ音楽とか。(これも余りに“狙った”のが見え見えだと腹が立ってくるけど...)


ここでいう「馬鹿」とは、主にネットや新聞に掲載されるニュース記事やブログ/Webページに蔓延する、一種独特のネガティヴなオーラを放つ馬鹿な言動・振る舞いのことなのである。


最近だと、ご存知イシハラ都知事の一連の言動とか。オメーがばら撒く言動は、ディーゼルエンジン粒子状物質豊洲埋立地ヒ素・シアン・水銀並みに有毒だよって(笑)。いや笑い事じゃないけどな。


それにしても。


俺、こういう馬鹿な言動を伝える記事を見聞きすると、ほんとにカラダが「ぐでーーーっ」と脱力して疲れちゃうんだけど。「脱力した」というのが比喩じゃなくて、本当に身体症状として出るの。あれは何故なんだろう。


思うに、馬鹿な言動・愚かな振る舞いというものは一種のミームgoogle:ミームとは)なのではなかろうか。しかも極めて有毒な。“馬鹿ミーム”とでも命名するか。それに触れた者の活力や生命力を吸い取るミーム。一種の精神寄生体のような。もしかしてウィリアム・バロウズのいう「言語ウィルス」ってこういうやつ?


んで。


俺の経験則として、こういう“馬鹿ミーム”による精神的・肉体的ダメージから回復する手段は、ただひとつ。


それは、他人に感染させちゃう、ということである(笑)。


鈴木光司の小説「リング」シリーズでは、“呪いのビデオ”による祟りを回避するには、そのビデオをダビングして他の者に見せて広める(これは将にミームのアナロジーだ)のが唯一の手段であるとされるが(あれ、ネタバレ?超有名だし、もう時効だよね?)、それと同じである。


というわけで、皆さんにも読んでいただいて、ぜひとも脱力していただきたい。ヒドい?俺。


いつもバランスの取れた鋭い論考を読ませてくれる(ひそかに愛読してます)id:good2ndさんのブログから2題。