フレデリック・ブロンディまとめ(続)
長くなったのでこちらに改めて。
バーバー富士の松本氏のブログで知ったのだが:
http://air.ap.teacup.com/scissors/
帰国後のブロンディ氏のブログが面白すぎる件。
fred en voyage - ブロンディ氏のブログ
http://www.fredericblondy.net/blog.html
日本での日記は4/10から4/22まで。(画像が多いので重いです。ご注意)
http://www.fredericblondy.net/blog/japon07/blog070410.htm
ちょっと齋藤家の私生活が暴露されすぎな気もするが...(^_^;;
文章はフランス語だが、Altavistaの仏英翻訳を使えば英語にして読める。
http://babelfish.altavista.com/
Translate a Web page にURLを貼り付けて言語を French to English にしてボタンをクリックすればOK。所々ちょっと変だがまぁ英文として読める。
こんな感じか?仏→英→テキトー翻訳だから間違ってるかも。
http://www.fredericblondy.net/blog/japon07/blog070416.htm
コンサートの後、ピアノの分解よりも混乱させられるのは、それを元に戻す作業だ。
聴衆のほとんど全員がその場に残って、固唾を呑んで私が(ピアノの)内部に入れたものを見つめていた。15分間、微笑や「おぉ」「あぁ」という声のほかは私と彼等の間では言葉は交わされなかった。
しかし、ビールが数杯空けられた後、言葉はほどけて、皆、グラスを合わせてはテンプラやその他のご馳走を食べながらの会話が始まった。
居間と「音楽室」の壁は、ここでの演奏を楽しんだ様々なミュージシャンの署名とコメントで覆われている!
ワタルは非常に親切な人物で、私も勿論、書いて残すのを忘れなかった!
Plan-B 1日目
齋藤: ブリッジ際をアルコで弾いてノイズ成分の多いフラジオを出す
Blondy: 低音弦に紐(ヴァイオリンの毛)を通して弾く→低音鍵を不気味に連打
今井: ギターを寝かせてプラスチックの鎖をサウンドホールにジャラジャラ・サウンドホールの周囲に鐘を並べて鎖を当てて鳴らす
Blondy: ピアノ弦を指弾き:押して琴のように(!)ベンド
齋藤: 指板に円柱状の木片を挟んでプリペア
今井: ブリッジに金尺挟んでプリペア
Blondy: 中央部:ソナタとインターリュード1曲目そっくり
齋藤: 弓二本で弾く→弦でなくテイルピースを弾いて地鳴りのような低音を
今井: ブリッジに洗濯バサミを通してプリペア、ジリジリいうバズ音を
齋藤: ピチカートで弾く
今井: ベイリーぽい、指板上をランダムに飛び交うような演奏
Blondy: ペダル踏んで、プリペア音を伸ばす:エコーかかった電子音のような音
齋藤: プラ板で弦を激しく擦る:ターンテーブルのスクラッチのような音
齋藤: 弦をマレットで叩く:ビリンバウ風の音
齋藤: しばし小休止
Blondy: ポコポコ、カリンバ/バラフォン風の音:ケージ「ソナタとインターリュード」の1番そっくり!
今井: 間を大きく取った演奏
今井: 弦を激しく擦ってスクラッチ音、グリッサンドで「キュルキュル」いうテープの早回し風の音
Blondy: 硬質なタッチのスタカートとバズ音を交えたプリペアドピアノ
齋藤: ベースを寝かせてアルコでブリッジの後を弾く
齋藤: 按摩笛を吹く→指板に挟んだ木柱にウインドチャイムをつるして風鈴のように
Blondy: e-bowで低音弦をサステインさせて延々とドローン音を
今井: 小刻みなトリル
齋藤: 撥2本で弦を太鼓かガルドンのように叩く
Blondy: 低音を激しく弾いてゴンゴンと鳴らす
今井: 高音域(ボディ上〜ブリッジ際)を擦る
齋藤: フラジオを交えたアルコのロングトーン
Blondy: 高音域の高速トリル
今井: 断続的に不協和音を
Blondy: 低音弦に紐かE-bow
齋藤: 韓国のシナウィメロディ
長いデクレッシェンド、終演
上尾Barber富士
ブロンディ ソロ
- 超高音と超低音を腕を伸ばして弾く
- 中音に戻る:両手そろえてプリペア部を速弾く
- 低音の普通の鍵板(プリペアしていない部分)で演奏:アイヴズっぽい(?)
- 低音→中音域のプリペア部へジャンプ
- 高音域の速弾き
- 東/中欧の奇数拍の舞曲のような演奏:バルトークが採譜した曲みたいな
齋藤 ソロ
- 撥で弦やボディのあちこちを叩く・引っ掻く
- 事の持(じ)のようにプリペア
- 按摩笛を吹きながら演奏
- 民族楽器の鈴を“持”に吊り下げる
- マレット(カシシ付き)で弦叩いてビリンバウのように演奏
- 弓2本+マレット2本、計4本で叩く!
デュオ
齋藤: ブリッジ際をアルコで弾く
Blondy: ピアノの鍵盤下に潜り込んでE-Bowで低音弦のドローン、倍音を鳴らす。さらに弦に指を触れてビビらす
齋藤: ピチカート
Blondy: 弦を爪弾きながら+鍵盤も叩く
Blondy: ペダル開けてリヴァーブ
齋藤: プラスチック板のピックで弦を擦る
齋藤: 洗濯バサミでブリッジ際プリペア
齋藤: 弦の下から弓潜らせてアルコ
Blondy: プリペアド部分の鍵盤を高速で弾く ケージ「ソナタとインターリュード」っぽく
齋藤+Blondy: 自然にインタープレイっぽい応酬に
Blondy: 板状のけんを(軒先?)に吊るして、ピアノのハンマーで叩く
齋藤: ウインドチャイム吊るして鳴らしながらアルコで弾く
齋藤+Blondy: 二人とも金物を吊るしているのでキラキラハラハラという音が響き渡る
Blondy:低音鍵の下部にシンバル挟む:ザラザラというバズ音
齋藤: プリペアを外し、アルコで大きな波のような演奏
Blondy:シンバルを挟んだまま激しく弾く:トタン屋根にバシバシと大粒の雨がたたきつけるような音
齋藤: 今度はピチカートで、大きく良く“歌う”フレージングによる演奏
Blondy: プリペア部分でムビラやバラフォンのようなパタパタいう音
齋藤: 弓を円形に回すようにして弦を擦る
Blondy:パラパラというプリペア部+普通(?)の音の部分でトリル
二人で、嵐のような怒涛の演奏。
Blondy: 5、7、11などの奇数拍子によるフレーズ:なんかレニー・トリスターノ+ケージのプリペアドピアノの連弾みたい
齋藤: コルレーニョ(弓の背で弦を叩くように)で弾く
齋藤: アルコで朝鮮のメロディを歌うように
Blondy:プリペアしていない部分でパルス状の音
二人で低音をゆっくり(深呼吸のように)弾いて、 終演。