各国のイラク駐留者数をグラフにしてみたよ。


鋭い切り口と(為政者側にとって)イヤな視点で米国や海外の時事問題を取り上げるブログ「暗いニュースリンク」。俺、ここが好きで以前からRSSリーダーで購読してるのだが、先日、各国のイラク駐留軍の人数が取り上げられていた。


暗いニュースリンク 政府があなたに熟考してほしくない由々しき情報
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/
イラク駐留:連合各国の現状
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2007/02/post_bd94.html


上記の記事では「AP通信」の原文ソースがリンク切れになってるので、マイケル・ムーアのサイトとワシントンポストをリンクしとく。
http://www.michaelmoore.com/words/latestnews/index.php?id=9257
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/02/21/AR2007022100638.html


この記事に記されている各国の駐留者数を、Microsoft Excel に入力して一覧表にしてみたよ。


人数の少ない順に並べ替えると、こんな感じ(画像でゴメン。だってWebページで表描くのってめんどくさいんだもの)。


さて、これを棒グラフにしてみよう。

人数の少ないところはこんな感じ。100人以下だとグラフが「棒」にならないね(笑)。


もうちょっと上位はこんな感じ。


さて、トップ3の発表です。

ちょwwwwwwwwアメリカ入んねwwwwwwww



だめだ、まだ入らないwwwwwwww グラフってレベルじゃねーぞ



ようやく先っぽが見えました...。

全体を表示するとこんな具合...。


円グラフにしてみよう。


ちょwwwwwwwwパックマンwwwwwwww
パックマンが各国の軍隊をひと呑みにしようとしているところ。はやく逃げてー!


さて。


最近、ビジネスの現場では、ビジネスプロセスの改善や問題発見・解決の手法として、「見える化」というコンセプトがよく提唱されている。


見える化」とは(元々はトヨタの社内用語だったらしい)、ビジネスのプロセスにおいて“問題を「見える」ようにする”こと、つまり可視化である。


今回俺は、イラク問題を「見える化」してみたのである。


イラク問題を「見える化」して、一発で分かったこと。それは、どう見ても人多過ぎだろコレ、ということである。


ジョージ・ブッシュは、繰り返し「米軍がこれだけ駐留しているから、イラクの治安は何とか保たれている」「米軍がいるからイラク民主化は前進している」「米軍が撤退したら、イラクはまたテロリストの温床となる」と強弁している。


だが、米軍がこーーんなにいることと、イラクの秩序(つーか保たれてないと思うんですが)の因果関係は、何を以って証明されているのだろう。俺は懐疑的である。もし知ってる人いたら誰かおせーて。


「米軍が駐留してるからこそイラクの秩序は保たれている」それは「イラク大量破壊兵器を持ってるに違いない→探さなければ→見つけました(ウソ)」と同様の、詭弁と虚偽であるという疑いを、俺はどうしてもぬぐえないのである。


さて最後に。


やはり「暗いニュースリンク」からこんな記事を。


テキサスの名物ジャーナリスト、モリー・アイヴィンズが死亡
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2007/02/post_4be1.html

1月31日水曜日午後、テキサスの名物ジャーナリスト、モリー・アイヴィンズ(本名マリー・タイラー・アイヴィンズ)が、乳癌のためテキサス州オースティンの自宅で死亡した。62歳だった。
テキサス・リベラルを自認する彼女は反骨精神に富む政治コラムで全米に知られており、主な著書に『Shrub: The Short but Happy Political Life of George W. Bush』『Bushwhacked: Life in George W. Bush's America (Vintage)(邦訳版は阪急コミュニケーションズ刊『ブッシュには、もううんざり!』)』等がある。

彼女の最期のコラム。原文:
http://www.cnn.com/2007/POLITICS/01/11/ivins.surge/index.html

We are the people who run this country. We are the deciders. And every single day, every single one of us needs to step outside and take some action to help stop this war. Raise hell. Think of something to make the ridiculous look ridiculous. Make our troops know we're for them and trying to get them out of there. Hit the streets to protest Bush's proposed surge. If you can, go to the peace march in Washington on January 27. We need people in the streets, banging pots and pans and demanding, "Stop it, now!"

訳文:

この国を動かしているのは私達国民なのだ。決定するのは私達だ。毎日、国民一人一人が表に出て、この戦争を止めるために行動を起こす必要がある。もっと声を上げて。馬鹿げた事は馬鹿げて見えるように何か考えよう。私達が味方で、戦地から脱出できるよう頑張っていると兵士達に知らせよう。ブッシュの増派に抗議するために路上に出よう。可能であれば、1月27日のワシントン平和行進に参加しよう。路上に出て、鍋やフライパンを叩いて「すぐ止めろ」と要求する仲間が必要なのだ。

マイケル・ムーアの言うとおりなのかもしれない。アメリカ合衆国という国は「アホでマヌケな白人男性」に牛耳られている国かもしれない。だが、アメリカという国はモリー・アイヴィンズのような人物を常に産んできた国でもあるのだ。それを忘れてはならないと思う。