マリー・アントワネット

話題の女の子映画、ハシゴして2連チャンで観てしまった。こういうときシネコンは便利。(もうひとつは「さくらん」


マリー・アントワネット - 公式サイト
http://www.ma-movie.jp/


まぁ予告編や雑誌記事見たヒトには周知のことだと思うが、歴史云々・民主主義云々をキレイサッパリ、ばっさりと切り捨てたMTVプロモヴィデオ感覚のおしゃれ女の子映画


だいたいこういう歴史もの(チャンとヴェルサイユでロケしていたし)だと何かと「重厚で立派な」映画を撮らなくちゃという気負いが制作側に出てしまうものだが、そこんところをアッケラカンと、「だっていいじゃない!楽しいこととカワイイものが大好きなんだもん!」という映画に仕立ててしまったところが潔い。


10代まではクラブでオールで夜遊び→子供が生まれた途端にいきなり農村(を模した別宅)でエコでロハスナチュラル志向、という現在の女の子のチャッカリした面を元も子もなく描いてみせるのにはなんとも苦笑してしまうが。


まぁ映画自体はそんなもんで、だいたい想定の範囲内だったんだが、使われてる音楽が予想以上にボディブロウのように効いた(笑)。俺にとっての「青春スーツ」というか、恥ずかしい思春期の音楽体験に直球でズバズバと飛んでくるナンバー揃い。


サウンドトラック - 輸入盤だと試聴可。ただし劇中でかかる順序と収録順は全く異なる
http://www.amazon.co.jp/Marie-Antoinette-Original-Soundtrack/dp/B000ICLSQU

マリー・アントワネット オリジナル・サウンドトラック

マリー・アントワネット オリジナル・サウンドトラック

オープニングがギャング・オブ・フォーで、エンディングがザ・キュアですよ。劇中に流れる曲はスージー&ザ・バンシーズ、ニュー・オーダー、バウワウワウ、アダム&ジ・アンツですよ。アントワネットとフェルゼン伯爵が邂逅する有名な仮面舞踏会のシーンでは、スージー&ザ・バンシーズの「香港庭園(ホンコン・ガーデン)」が流れるんですよ、しかも華麗なストリングスがリミックスされて。


なんつーかねー、新宿ツバキハウスのロンドン・ナイトに黒い服着て似合わねぇテクノカットして出かけて、全然踊れずに酒飲んでた自分、とかがフラッシュバックしてしまう訳ですよ。真夜中に過去の死ぬほど恥ずかしい経験を思い出して布団の中で懊悩する気分。あ〜死にてー。タイムマシンに乗って当時の自分を殺しに行きてー。


というわけで、上記のバンドにピンと来たかたは、DVDにでもなってから観てみることをオススメ。つーか、俺と同世代でこの映画観た人の感想を聞きたい!どうでした?