Marginal Consort@横浜BankART


今井和雄氏の、ギタリスト以外のエレクトロニクス奏者としての一面を全面に押し出した年一回のプロジェクト“マージナル・コンソート”が、今年も開かれる。


Marginal Consort:今井和雄、小沢靖、越川友尚、多田正美、椎啓
http://www.japanimprov.com/marginal/marginalj/index.html

マージナル・コンソートは1997年から始めた集団即興の為のプロジェクトです。メンバーはそれぞれ異なるフィールドで活動を続けています。このプロジェクトは、その異なる活動を同時に進行させるというスタイルで作られれていきます。各自のスタイルを同時に提示する事でそれぞれの違いを明確にすると共に、その重なりが個人の作業では作ることができない音空間が作られると考えます。メンバーは自立した存在ですが部分として全体を形作っていくのです。その部分と全体はその時々に各自が意識して演奏されると思われます。また、聴衆も一人のパフォーマーを意識して聴くことも出来るし、全体を一つのものとして感じることも出来るでしょう。つまり、聴衆の方も様々な聴き方が出来るということです。さらに、移動して聴かれると耳に入る音が異なって聴こえると思います。

俺が前回見たのは去年、2004年11月、ONJOのライブも行われた江東区の森下文化センター。1階で「のらくろ」が展示されててお爺さんが新聞読んでる上の階で、リハの時から天井や壁が震えるような轟音でサウンドチェックしてたのが笑えた。改装工事とかと間違われていたのではないか(笑)。


過去日記
http://d.hatena.ne.jp/Bushdog/20050627#p1


会場はまるで会議室みたいに長テーブルが四角形の囲いのように並べてあって、そのうえにエレクトロニクスの機材とかミキサーとか民族楽器とか色んな“鳴り物”とかが雑多に並べられていて、各人が即興演奏してる間、観客は周りを自由に移動しながら聴いていい、というコンサート。


ただ俺、風邪引いて熱出してたので、後半から朦朧としててあんまし覚えてないのだ(変な汗)。


おっさん達(失礼!)が1年の準備をかけて開く爆音エレクトロ・アコースティックのライブ。インプロヴィゼーション・音響・ノイズ・実験音楽エレクトロニカetc...に携わる全ての人にとって、多くの示唆に富んだ演奏になることは間違いない。必見。