後向きに疾駆せよ!(4)カミングアウト。
はい。ここは俺のおセンチ路線その他のカミングアウト(自爆)。
森田童子「Good Bye」
これは初期のつや消しの紙ジャケ(再プレス後からツヤのあるコート紙に変わっちゃうの)。
はい。俺、全部アルバム持ってます。ライブも数回行きました。黒テント公演も。サインも貰った(赤面)。初めて新宿ロフト(もちろん移転前のね)に行ったの、この人のライブでした。満員で、入り切れない客をステージの上に上げてくれて、俺、1メートルくらい横で体育座りして聴いた。すっげぇドキドキした。
佐井好子「密航」
70年代に4枚のアルバムを出していた特異なシンガー・ソングライター、佐井好子のセカンド。エロチックなイラスト(自筆)が凄く良い。
多加美「天使行」
80年代、2枚のアルバムを出していた女性シンガーのユニット。
暗い。
決してグロテスクではない。奇声を発したり絶叫したり(1ヶ所あるけど)することはなく、線の細い透き通った女の子らしい声で、親指ピアノや、鋏でモノを延々と切り刻むような逆回転ディレイ音に乗せて、子守唄のようなメロディを歌う、という。ただそれだけだが、ど真っ暗である。陰鬱で、濃厚に漂う死の香り。ダウナーな精神状態にある人やリスカの癖のある女の子にはとてもお勧めできない。
暗い空の 向こうから
血まみれの天使の羽根が 降りしきってくる
貴方の上に 私の上に
降りしきってくる解きほぐされた 時間の上に
血まみれの天使達の羽根が
降りしきって
くる(最后の夢)
今で言えば“ゴス”ということになるのかな。
レビューはここら辺に:
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kurenai-/review.htm
http://homepage2.nifty.com/gdawn/HTML/Japan4.html
http://sound.jp/ihi/review_log2.html
いや、こういう音楽こそ、逆に癒しになるのか?世に溢れる凡百の“癒し”を謳ったクズのようなCDよりも、こういう音楽に救われる、ということは有るのかもしれない。
グンジョーガクレヨン「Gunjogacrayon」
このバンドのライブで、俺、初めていわゆる暗黒舞踏的な舞踏の人を観た。浪人してた頃だったかな。当時はもう、とにかく恐ろしかった。この世のものではないものが目の前にいるような。
Afer Diner「Afer Diner」
Haco姐さんがヴォーカルを勤めていたAfer Dinerの1stシングル。雅楽のテープ・コラージュ(当時はサンプリングなど無かった訳だから)に不思議ちゃんヴォイス。確かヨーロッパで凄く高評価を得たのではなかったかと。
Pungo「Pungo」
篠田昌已、向島ゆり子、佐藤幸雄、石渡明廣らによる、土着系・雑食系音楽ユニットの1st。折り畳んだボール紙に八木康夫によるシルクスクリーンのイラストが刷ってある。赤とか青とか数色の色違いがあったが、俺のは黒。たしか「天国注射の昼」の会場で買った。
あそこら辺(チンドンやクレツマーや様々なごった煮音楽をやる人たち)の人脈の原点。ライナーには50人くらいでライブやったときの集合写真が載っている。
....そういやぁ、Chim(id:chim)さんに「聴いてるものあんまり変わってないんですね」とか掲示板で言われたことがあるが、いやいやいや、俺、結局20年くらい、聴いてる音楽あんま変わってないわ。アーティストのほうが代替わりしてるだけで。