SPLUCK PRESENTS「room #2」@下北沢mona records


SPLUCK
http://spluck.jp
http://spluck.jp/event/?y=2005

installingのインタビューもあり:
http://spluck.jp/news/category/interview/

mona records
http://www.mona-records.com


tamaru氏率いる(でいいのか?)バンドinstalling、吉田アミid:amiyoshidaSachiko-Mのcosmos、山田民族氏率いるF.L.Y. の3バンドによるライブ。

  1. installing
  2. cosmos
  3. F.L.Y.


installing
ごめん、遅刻した(泣)。途中から入場。

基本的にtamaru氏のコーラス/フランジャーをかけたベースがループでゴワ〜ンン...と鳴っている上にギターやヴァイオリンの、やはりモジュレーションかかったループがユラユラと乗っかるというサウンド、でいいのかな。3人編成のフリップ&イーノみたいな。


何曲目か分からないが 横川氏が歌った歌がPCで変調されていく「カマキリと飛行機」をテーマにした不思議な歌詞の曲は良かった。


途中からだから何ともいえないけど、もうちょっと長時間聴きたかった。俺が入った時点で何曲かやった後だったのか不明だが、某所のレビューを読んだらやっぱり時間短めだったみたいだ。まぁ対バンもあったことだし止むを得ないとは思うけどね。


思うに、一度、感覚が麻痺するくらいまで長時間やる*1ようなライブを見てみたい気がした。


cosmos
相変わらず自分の身体が人体であることを全く無視して、開いた口の中で舌を捻り、喉に手を当てて、空中を見据え(またはどこも見つめずに)軋むような音(声ではなく)を絞り出すアミ姐さんと、Sachiko姐さんの、握ったコンタクトマイクとスイッチの接触音、そしてサイン波。完成の域に達していると言えばいいのか、余裕と貫禄さえ感じる存在感のcosmos。


カウンターの脇に陣取って聴いていたんだが、お店のおねえちゃんもうちょい静かにしてほしかったぞ(笑)。


F.L.Y.
順番といい演奏時間といい、このバンドが一応トリなのだろうが………。うーん……。


演奏は、インプロというわけではなく、きちんと作曲された、「カンタベリージャズロック」&「レゲエのダブ」のミクスチャーという感じの曲。はっきり言って俺の趣味的にはカンタベリー&ダブなんて超“ツボ”であって、曲も面白いキメのあるものがあって良かった。


ただ…ああいう曲想のああいう演奏って、本当に“上手く”ないと、聴いててツライ。


改めて思ったが、肩の力を抜いたジャズロックの演奏って、テクニックと音楽性の両方がないと中々難しいもんだと思ってしまった、彼らには悪いけど。ソフトでライトな演奏だからって音楽性がライトでいいわけではなく。(もしかしてリハ不足だったか?)
また、レゲエには“レゲエの演奏に必要な上手さ”というものがあるし、それはそれでまた別種の難しさや奥深さだし。特に、ベースがキーボードで代用というのは大いに!不満。正直、江古田フライングティーポットとか吉祥寺シルバーエレファントとか新宿ピットインで活動しているミュージシャンの演奏であの曲を聴きたいと思ってしまった…。


で、帰路つらつらと考えたんだけど、あそこのお客さんの中では、良かったバンドの序列ってどうだったんだろう?やっぱ「3、1、2」だったのかなぁ。客層的にはTsukinowaとかRyusenkei-Bodyつながりで来てる女の子とかが多かったように見えたし、お店もいわゆるソフトロック、喫茶ロック、ラウンジ、歌もの系のお店だったしね。俺的には「2、1、3」だったんだけど、そういう客はあそこではごく少数派だったようだ(泣笑)。
以上!

*1:モートン・フェルドマンみたいに。あと、クラスターだったかノイだったかは来日の時何時間も演奏したらしいし