山内・古池・進 それぞれのソロ:競演しても良かったのに

  • 山内 桂(a sax)
  • 古池 寿浩(trombone)
  • 進 揚一郎(drums)

山内桂を迎えてのオフサイトでのライヴ。

まずは進揚一郎ソロ。スネアドラム1個、しかも表裏の皮を外したシェル(胴)のみ、という極端に簡素化したセット。それで、ドラム内部にヴァイオリンの弓を差し入れて、スナッピー(スネアドラムで“ジャッ”というバズ音を得るための響き線からなる金具)を弓奏する、という演奏。「キチ….チキチキ…カリカリ….」という、虫の音のような微音が続いた。たまに床に置いたものを弓でつついて擦る音をだしたり。

続いて古池寿浩ソロ。こちらはトロンボーンの管をカーブしているところから外して(ごめんなさいトロンボーン詳しくないのでうまく説明できない)、途中でわざと空気が漏れてしまうようにした状態でのソロ。

山内氏は、バーバー富士での演奏と同様の、息音中心の演奏。

正直、せっかく一緒にやるのだから、もっと競演や交歓があってもよかったのに、と思った。ありそうでなさそうな組み合わせなんだし。オフサイトに出る人々の、音楽として成り立つか成り立たないかの際まで降りてきて即興する姿勢は買うのだが。

つーか、そんなに人数いなかったんだし(苦笑)そう思ったら直接言やぁいいじゃねぇか>俺。なんて駄目なんだ。