ジャンヌ・ジェビア@Barber富士

上尾でジャンヌ“常楽”ジェビア氏のソロがあったので行ってきた。なお、今後のため、上尾に向う際の注意事項を列挙しておきます。

  • 乗るのは高崎線」の「普通列車
  • 「東北・宇都宮線」と混同しやすいが「東北・宇都宮線」では上尾方面に行かないので注意。
  • 「快速」は上尾に停車しないのがあるので注意。
  • 上野駅高崎線ホームは、5〜9番線(高架ホーム)と13〜15番線(地上ホーム)というえらく離れた2箇所のプラットホームに発着するので注意(不便なんだよ!)
  • ついでに:列車の中央車両は、通勤・通学客で死ぬほど混むので、先頭か最後尾の車両に乗ったほうがいいと思う。


ライヴ・レビュー
約1時間、休憩なし、フリー・インプロヴィゼーションのみの1本勝負。


今回ジャビア氏が持ってきた小道具で面白かったのが、狩猟の鴨撃ちや鹿撃ちで使う“鴨笛”と“鹿笛”。鴨や鹿の鳴き声を真似るための笛で、ハンティングの時に、隠れてガーガー、ブーブー吹いておびき寄せるヤツね。


こういうの。
http://home1.catvmics.ne.jp/~duckhunt/game.calls
http://www.zenryo.or.jp/decoing_Folder/decoing02.html


これを、サックス吹きながら同時に口の端にくわえて吹いたり、やや大きめの鹿笛をマウスピースにすっぽりかぶせて吹いたりしていた。鹿笛をかぶせて吹いた音は強烈!ハーシュ・ノイズというか、シンセの矩形波みたいな音が出るの。

  • 紙コップでミュートして、高音フラジオと息音による演奏
  • 循環呼吸によるロングトーン
  • そのまま大きなうねるようなヴィブラートに
  • 鳥の囀りのようなパルス状のフラジオ
  • 普通にジャズっぽいフレーズを断片的に 
  • 循環呼吸による、エヴァン・パーカーみたいな高速アルペジオ
  • 打って変わって静かな演奏
  • 口の端に鴨笛くわえてブーブー、ガーガー鳴らしながら同時にサックスを吹く。
  • 循環呼吸によるフリージャズっぽいブロウ
  • 声を出しながら吹く
  • ロングトーン主体の現代音楽風の内省的なカデンツ
  • サックスのキーをバコバコと鳴らす
  • 鹿笛を、サックスのマウスピースにかぶせて吹く
    • 強烈なハーシュノイズ!
    • シンセサイザー矩形波やピンクノイズのようなパルス
    • じょじょに高音域に:猿の叫び声のような
    • サックスを外し、鹿笛を直にガーガーと吹く
    • 鹿笛吹きながら、サックスのキーをカタカタ叩く(吹かずに)
    • 再びシンセのピンクノイズ+フランジャーまたはフィルターみたいな音

消え入るようなピアニシッシモから、壁や床がビリビリするようなフォルテシッシモまで大きなダイナミクスをとった演奏だった。それにしても音でけー。Barber富士で演奏したサックス奏者では、カン・テーファンとタメを張るくらい音がデカかった。


この日(つまりジャビア氏の現在の演奏スタイル)に一番近い演奏は、最新CD-R "daruma's call" で聴ける。

http://objeta.blogspot.com/2006/03/objet-catalogue.html


ジャンニ・ジェビア06/10/17のLive記! - 稲毛キャンディのオーナーさんによるレビュー
http://blog.livedoor.jp/jazzspotcandy/archives/50077283.html