7/25　スズキイチロウ・小森慶子デュオ＠なってるハウス

この日はイチローカルテットから鈴木氏と小森氏がデュオで。

この日の鈴木氏は一貫してガットギター、マイクで拾って僅かにリヴァーブをかけてある。小森氏はクラ、バスクラ、ソプラノを持ち替え。

以下セットリストには小森氏の使用楽器を記す。

前半

I Dift （cl）
Silver Hollow （ss→bcl）
0619 （ss）
Hobo Brazil （ss→bcl）

後半

校庭（ss）
Missing Child （ss）
Number （bcl）
Far East （SS）

前半２はジャック・デジョネットの曲（ECM "New Directions" 所収）。原曲はデジョネットが奏でるハラホロと花弁が舞い散るようなピアノ（ピアノも弾くんすよこの人）にレスター・ボウイのミュート・トランペットが被さるという曲（これはこれで美しくて好き）だが、ここではピアノパートを鈴木氏のギターで。中盤の鈴木氏によるソロがこよなく美しい。４は冒頭の導入部がヤン・ガルバレク＋エグベルト・ジスモンチのような雰囲気に（やはりECMの "Magico" みたいな）。

後半１は加藤祟之氏の曲（渋さ知らズ「渋全」所収）。渋さでは、管楽器がユニゾンで大きなゆったりとした主旋律を吹く後ろでリズム隊がドタバタ・バシャバシャやるアレンジ（チャーリー・ヘイデンの "Song for Che"を髣髴とさせる）になっているが、この日の演奏では曲本来の良さが味わえるしっとりとしたリリカルな演奏。ラストはけっこう長尺の "Far East" で締め。

デュオの分、曲の味わいや良さ、そしてお二人のインプロヴィゼーションがじっくりと楽しめる展開で良かったっす。

やる気です - スズキイチロウWebサイト
http://members.jcom.home.ne.jp/kamedahouse/ichiro/

FAR EAST: Ichiro-Qurtet- イチロウQのライブCD
http://members.jcom.home.ne.jp/kamedahouse/ichiro/16/news03.html

小森慶子Webサイト
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/kekota/

【参考ディスク】