「文學界」7月号の表紙は内藤礼「地上にひとつの場所を」

文學界 - 文春のサイト
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungakukai/index.htm
この表紙だけのために「文學界」買っちった。この雑誌買ったの何年ぶりだろう。もう憶えてない。


今はなき佐賀町食糧ビル「ライスギャラリー」の半円形のレリーフの向こうに、あのシルクの天幕が(携帯で撮ったので画像悪いけど...)。


雑誌巻末の「from the artist」というコーナーに内藤さんが短文を寄稿しているので引用:

こまやかな光や色を招きいれる窓も、なにもかもを支える床も、その空も、もうないとは。私はそこで幾十日を過ごし、壁をのぼる鼠や幽霊の噂に心を躍らせた。いろんなものがいて、たくさん人が働いた。あの足音や話し声と、ほかの何かが去った。建物が壊される前に、その片隅にひとりきりになる所をつくった。入ると、私と白い所は総体であり、ひとつの息をする。もうすぐなくすというぼんやりした思いを胸に、すべてから身を隠し、そのすべてを身近にした。


参考サイト
http://www.gaden.jp/info/2002/021015/1015a.htm