4/23 藤田嗣治展@MOMAT

竹橋の東京国立近代美術館藤田嗣治展に行ってきた。


すげー混んでいる。朝一、開館すぐを狙って行ったにも関わらず、既に行列。これから行くご予定のかたは、できればGW中や週末は避け(お勤めのかたは有休が取れれば)平日の午前中とかに行くのがお勧め。


東京国立近代美術館藤田嗣治
http://www.momat.go.jp/Honkan/Foujita/index.html

日本初公開「巴里城門」
初めて自分だけの絵が出来て「でんぐり返しを打って喜んだ」と藤田が語っていた、若き日の作品《巴里城門》(1914年、個人蔵)。その実物が今回の調査で発見され、はじめて公開されます。そのほかにも、ピカソキュビスム(立体派)の影響を受けた初期の作品など、多くの新発見作品が出品されます。

キャンパスの裏に「快心の作」「デングリ返へしを打ちて喜びたる」と書き込みがあるという「巴里城門」が、凄く良かった。後の作品とは全く画風が異なる小品で、やはり習作期の作品だとは思うが、俺的にはツボである。こういう絵は好き。ムンクの風景画とか、つげ義春が描く水彩画を思わせる。


「巴里城門」の画像は下記を参照(京都国立近代美術館の予告ページ)
http://foujita.exh.jp/hightlight.html


ん〜、やっぱりあの乳白色の画面のマチエールというのは現物を間近で観ないと駄目ですね。艶やかで美しい。油彩とはとても信じられない細い筆遣いも間近で観ることができた、混んでてすげー苦労したけど。だから是非、空いた時間帯に。


あと今回、藤田の戦争画が公開されてるのも話題のようだが、俺、藤田の戦争画って、1984年に死んだ祖父の遺品を整理したら出てきた「美術手帖」で知ったの。こちらのかたのブログに載ってるやつ。これで俺は初めて小磯良平や藤田の戦争画を知った。
http://www.bemod.net/blog/2006.02/14_0052.html


どうやら祖父にとっての藤田は「立派な戦争画を描いたのに、戦後、アカに日本を追われた画家」という認識だったようだが(笑)。


あと、ここ最近一部の読者に「どうなっちゃうんだろう」「QJ月刊カドカワになっちゃうのか」と心配されていた「ユリイカ」だが、今月号は藤田の特集である。ひと安心?


ユリイカ2006年5月号:特集*藤田嗣治
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%C6%A3%C5%C4%BB%CC%BC%A3

あたりが面白かった。