後向きに疾駆せよ!(1)


実家でドップリと過去に浸ってまいりました(笑)


まずは、いまや関西アヴァン・ロック/ポップ・シーンの重鎮にしてイコンであるPhew姐さんの、デビュー当時のお姿。

アーント・サリー「Aunt Sally」(LP)


これはオリジナルではなくコジマ録音から出たリイシュー。オリジナルは20年くらい前に既に数万円のプレミアがついてて、とてもじゃないが買えなかった。

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Phew「終曲(フィナーレ)/うらはら」(7")


PASSレーベルから出たシングル。写真はB面「うらはら」のほうのジャケット。曲としてはこっちの方が好き。というか今でも古びていない、怖いアヴァンギャルド曲だと思う。

↓現在はPASSレーベルのシングルを集めたオムニバス盤で聴ける。
PASS NO PAST~EPシングルズ



どうだ。この死んだ魚のような眼を見よ。


よく、年長者が若者に対して「眼が死んでいる」「死んだような眼をして云々」という説教を垂れるが、冗談じゃない。死んだような眼をするのこそ、若さの特権である。こういうネガティヴィティを通してしか獲得できないリアリティというものがあるのだ。投げやりの美学。


LPの1曲目から「どーでもいいわ〜」と吐き捨てるように叫ぶPhewは、10代にして既に桃井かおり級のなげやりオーラを発しまくっている。グレイトだ。