宇宙戦争祭り?


う〜ん。下記の日記の後、「宇宙戦争」のレビューを検索してみたんだけど、けっこう賛否の「否」のほうが多くて驚いた。

皆様の不満は、だいたい以下の2点に絞られるみたいだ。


あぁそうか、「ウェルズ原作の古典のリメイク」なんてことに関心がなくて「SWの対抗馬」というつもりで映画館行けばそういう感想になっちゃうか。そりゃそうかも知れないなぁ。いや、馬鹿にするつもりは一切ないんだけど。女房も見終わった後「あのオチはありなの?」と聞いてきたしな。


アメリカの映画レビューサイトでも(駆け足でざっと斜め読みしかしてないけど)そんなんばっかりなんだよな。


Internet Movie Database :7.1という微妙な評価(笑)
http://www.imdb.com/title/tt0407304/
http://www.imdb.com/title/tt0407304/usercomments


でも、お前らアレみて9.11思い出さなかったの?あまりにも生々しい記憶なので書けない?それともホントに馬鹿?


国内では、はてなで見つけたid:SIMさんというかたの日記で紹介されていたレビューに一番共感を覚えた。


SIMさんの日記:宇宙戦争の感想を読む
http://d.hatena.ne.jp/SIM/20050705

m@stervisionさんのレビュー。
http://www.ne.jp/asahi/hp/mastervision/
ここはけっこう面白いな。

伊藤計劃id:Projectitoh)さんのレビュー
http://d.hatena.ne.jp/Projectitoh/20050701#p1
ちょっとこれは凄い。

虐殺とは、人をゴミのように処分することだ。と、字ヅラ書いてもそれはレトリックに過ぎない。しかしスピルバーグは視覚の人だ。たぶん視覚で人を変えることができると信じている男だ。「人がゴミのよう」、結構、ではあなたが軽々しく使ったレトリックを、実際に映像としてお目にかけよう。そしてスピルバーグは実際に人間をゴミにするのだ。大人気ないとはそういうことだ。

この認識はすんばらしい。GJ。


id:matterhornさんのレビューも素晴らしい。
http://d.hatena.ne.jp/matterhorn/20050704#p1

 『宇宙戦争』は明瞭に「911以降」の映画で、道に落ちたビデオカメラのモニターに映った映像のカットによって惨劇が開始されるという演出が、なによりこの映画がスピルバーグ流の「911への宣戦布告」であることを物語っている。テロ以降のパニック映画にとってどんな先行映画より意識すべきなのは、間違いなくあの崩れ落ちる貿易センタービルの映像であって、あの映像に勝負し、あの映像を乗り越えるという覚悟がなければパニック映画なんて撮ってはいけないのだ。

つうかねぇ、こういう風に、言いたかったのに言葉にできなかったことを見事に言い尽くされてしまうと、嫉妬を覚えますな。ちぇっ。



あと俺、中盤に出てくる“列車”のシーンが一番怖かった…。あんな禍々しいイメージ…。
(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル