今後注目の来日アーティスト

ジョエル・レアンドル

現代音楽やフリー・インプロヴィゼーションの卓越した演奏家である女性コントラバス奏者、ジョエル・レアンドルが8月に来日。広島の若尾夫妻主催のCMS (Creative Music Festival) や上尾のバーバー富士でコンサートを。


http://members.jcom.home.ne.jp/barberfuji/
http://members.jcom.home.ne.jp/barberfuji/live.html
http://homepage1.nifty.com/ERuKa/cmf/frame_j.html
http://members.jcom.home.ne.jp/barberfuji/joel.html


特にバーバー富士は唯一のソロ、演奏者のまん前1メートルくらいでしかもノーPA、というめったにない機会。これは楽しみにしています。


そういえば、某君からの情報によると、最新作は故スティーヴ・レイシーとのデュオアルバム。


エレン・フルマン

中村としまる氏のスケジュールから知った。
http://www.japanimprov.com/tnakamura/tnakamuraj/schedule.html


自作楽器 "Long String Instrument" を使って独特の音響を追求し続けるアーティスト、エレン・フルマンが9月に来日。六本木Super Deluxで中村としまるや琴のブレット・ラーナーとコンサートを。
http://www.super-deluxe.com/schedule/schedule.php?m=09&y=2005&lang=JP


フルマンは、ポーリーン・オリヴェロスの“ディープ・リスニング・バンド”関連の人なのかな。 "Long String Instrument" は、楽器というより、美術館やコンサート会場の壁から壁まで文字通り長ーーーくピアノ線の弦を張り渡して(ときには20メートルくらいになるらしい)ピタゴラス音律に調律したのを弾く、という一種のインスタレーションのようだ。


Webサイトには、会場を歩き回って弦を指で擦っていく様子の写真が載っている。実際のライブではどんな風にやるのか興味があるので、ちょっと行ってみようかな。
http://www.deepmedia.org/ellenfullman/
http://www.justintonation.net/concert_01.html


俺が聞いた New Albion からのアルバム "Change of Direction" では、インドのヴィーナによるラーガのドローンみたいのから、弦を爪弾いて巨大な弦楽アンサンブルみたいな音を出してるのや、まるでシンセサイザーのフィルターノブをゆっくりと何分もかけて回したような倍音の変化があるのまで、けっこうバラエティーに富んだ演奏が収録されていた。


サイケとかトランスとかミニマルとかいう言葉にビビっと来る人はきっと気に入るだろう。
http://www.japanimprov.com/cdshop/goods/anomalous/nom-29.html

マウリツィオ・ポリーニ

言わずと知れたクラシック/現代音楽の巨匠、ピアニストのマウリツィオ・ポリーニが11月に来日。3日間のコンサートを。うち11/3は、「ポリーニ・プロジェクト II」と題して自ら企画した現代曲を(自分は演奏しない曲もある)。
http://www.kajimotomusic.com/japanese/news/pollini_2005.html
http://eee.eplus.co.jp/s/pollini/


11/3は、ノーノ/ブーレーズ/ベルク/シュトックハウゼンの曲をやるコンサート。ノーノの曲は60年代、ベトナム戦争反対をテーマにした曲らしい。俺は未聴だけど。これはやっぱ、イラク戦争以後の現状、特にアメリカに対しての異議申し立てなのかな。個人的にはこういう、曲のテーマにポリティカルな主張のある作品は苦手なんだけど。どうなんでしょう、ののさん。いしづかさん。お勧め?(って勝手に召喚してみる)