Otomo Yoshihide's New Jazz Orchestra@森下文化会館
行ってまいりました。
完売との情報どおり、満席+立ち見。客層若い(俺こればっかりな)。見知った顔もちらほら。あと、佳村萌さんが来てた。大ファンなのだが、あまりにもお美しくて声などかけられない…。 _| ̄|○
1階では、この手のライブでは非常に珍しいことだが、ヨーロッパツアー中の写真展と、ツアーのフライヤーや出演したフェスティバルのポスターが飾られていて、人だかりができていた。こういうのができるのは、地場の文化施設ならではという感じ。こういうのは、すごくいいなぁ。
ステージ右端の真ん中辺に着席。
セットリスト:うろ覚えだけどこんな感じだったかな。
- Song for Che
- Reducing agent
- Out to lunch
- Something sweet,something tender
- カヒミさんの曲(タイトル失念)
- Lost in the rain
- Orange was the color of her dress, then blue silk
- Tails Out
- Hat and beard
- 真夜中の静かな黒い川の上に浮かび上がる白い百合の花*1
- Eureka
アンコール
- Gazzeloni
- やっぱカヒミさんの曲(タイトル失念)
前半は怒涛のごとき強烈なSong for Che〜Reducing agentからスタート。ホーン部隊の、バンドとしてのタイトさが素晴らしい。もうこれだけで、いかにツアーで鍛え上げ磨かれた状態にあるかが分かる。ただし…ホーンの音がでか過ぎて高良氏のヴィブラフォンや石川氏の笙や宇波氏のパカパカオブジェクト(勝手に命名)が聞えない。俺の座ったのが右PA前というのもあるせいか。あまりでかくない会場なんだからラッパはマイクなしでよかったのではないか、でもかえってバランス取りづらいのかな、なんて聴きながら思っていた。
大友氏も非常に乗っていて、ハードでアグレッシブな演奏を。あれ?使用ギターが変わってる。前はギブソンES-350じゃなかったっけ。バードランドになっている。微妙にグレードアップ*2してるのね(笑)。
ちょっと気の毒なのは石川氏の笙で、何曲かでは途切れ途切れにしか聴こえなかったぞ。膝元で楽器をくるくる回して暖め始める度に*3「あぁ、もうじき吹くんだ」と思って見てるんだけど....音が抜けて来ず。
その一方、他の楽器の音量に全く関係なしに突き抜けてくるSachiko姐さんのサイン波やグリッチノイズは、とてつもなく“強い”。
何曲かのブレイクが多くてタイミングの難しい曲は、大友氏がギター弾きながらハンドサインだしたり、ステージ降りてバンドの前に立って指揮したりしていた。右手を頭上に高くかざして指で数を示し、腕をブンッと勢いよく振り下ろしてコンダクトする。
数曲やって、ヴォーカルのカヒミさんが呼ばれてヴォーカル曲を。カヒミさんのウィスパーヴォイスは埋もれることなくちゃんとPAに乗る。まぁこれはアレンジが歌を生かすようになってるから当然なのだが。
休憩挟んで後半は、“音響部隊”(また勝手に命名:Sachiko-M、宇波、高良、石川)の演奏からスタート。高良さんはヴィブラホンを弓奏して金属音を発する。宇波氏はPowerBookに繋いだスピーカーの上にパチンコ玉かボールベアリングを乗せ、スピーカーの振動で弾いて音を出すが、いきなり栗が爆ぜるように「パッカーーン」と勢いよく跳ねちゃって音出なくなっちゃってたり。努めて平静を装ってるのがおかしい(笑)。金属系の静かな物音が会場を満たす中、他のメンバーがゆっくりと忍び足で入場、“Orange was the color〜”に。
後半は、音響部隊の音が非常にクリアになり、他の音に埋もれることもなくなった。休憩中にPAのバランス変えた?それとも後半のラインナップが割と間の多い、ノイズを活かすアレンジの曲が多かったからかな。良く分からない。
かなり長尺のインプロも含む“ユリイカ”でいったん終演。アンコールはドルフィーの“ガゼロニ”とカヒミさんの曲。
【おまけ】
表情がヤヴァすぎるポスターの大友良英氏(笑)。
アンケートに答えたらヨーロッパのフライヤーの余ったのあげまーす、とか会場のおねえさんが言っていたので、早速書いて、何と書いてあるか分からない謎の言語のチラシをゲット。WEBのURLが書いてあってドメインを見ると"PL"とあったので、ポーランド語なのかな。