トリビア:月面で一番気候が穏やかなのは
北極。
米 Nature 誌のサイトの記事より。
http://www.nature.com/news/2005/050411/full/050411-5.html
エキサイトの自動翻訳で訳してから適当に要約。
- (月の)常に陽光にさらされている場所が最高の不動産になる可能性がある。
- 月面の明るく温暖な地域は月面基地に理想的な場所だと思われる。
- 研究者の間では、月の極地にある山岳とクレーターの縁は常に陽光を浴びているかも知れないと推測してきた。だがそれは詳細な分析が得られなかったため、長いこと難しい問題だった。
- メリーランド州ローレルのジョンズホプキンス応用物理研究所のBen Busseyのチームは、探査機「クレメンタイン」が1994年に月を周回した写真を解析した。
- 研究者は月の“1日”(地球の28日間にあたる)の間でずっと太陽に照らされている場所の画像を捜した。
- ピアリークレーター(Peary crater)の縁の一部分が、月の1日の間、そして1年中、太陽に灼かれていることが分かった。
- そこに立ったとしたら、太陽が地平線の近くで浮き沈みするものの、決して沈まないのが分かるだろう。非常に超現実的で、美しいだろう。
- 地球の地軸は、軌道面に対して約23度傾いているので、両極地域では白夜を楽しむことができる一方、冬にはずっと暗闇の中に閉じ込められてしまう。
- ところが月の地軸は軌道面に対してたった1.5度しか傾いていないので、科学者は月の極地は常に陽光に曝されているだろうと確信していた。
- Busseyのチームは月の“夏”つまり地軸の傾きが太陽のほうを向いている間の分析を行なった。その地域が“冬”の間も陽光に照らされているかは、その時期の月の極地帯の映像か、より詳細な地図が必要だ。
- 確認作業は、2007年に計画されているChandrayaan-1などの月探査ミッションで着手される予定。
- この常に陽光に曝されているスポットは、有人月面ベースを造るのに最適な場所かもしれない。
- まず第一に、太陽エネルギーの豊富な供給源となるであろうこと。
- そのうえ、気候の計算では、さわやかにも摂氏マイナス50度前後を行き来しているかも知れない。
- これは、温度が摂氏マイナス180度からプラス100度まで変動する月面のほかの地域に比べるとはるかに人と機材に優しい環境だ。
- そこは宇宙の基準からするとかなりマイルドだ。
- Busseyの分析は、ブッシュ政権の、月に再びそして火星に宇宙飛行士を送るという目標にとって実にタイムリーな話題だ。
- この分析はミッションがどうあるべきかという面にしっかりしたアイディアを与えてくれる、とハワイ大学のJeff Taylor。
- 月の極地帯は、かつてから氷の塊があって水の供給ができるかも知れないという点でエキサイティングな場所であった。
- Busseyのチームの初期の研究事項は、極地方のくぼんだ場所―クレーターの底など―に氷がないかどうかというものだった。
- 彼らは月の南極にも恒常的に陽光に曝されている場所がないか分析したが、発見には至っていない。