音マニあ@なってるハウス
2月以来の音マニあ。前回があまりにも楽しかったので早速出かける。
ステージ背景にカラフルに塗ったダンボールが貼られてて、松原氏用の台には布が敷き詰めてある。
【前半】
- マニ氏が両手の中に持った鈴を振りつつ演奏開始。
- 高岡氏はチューバのマウスピースかな?をはじいて応じる。そのまましばらくその応酬。
- マニ氏:蛙の声を出す玩具? vs 高岡氏のチューバ擦り
- マニ氏:ドラムセットに陣取りマレットでシンバル叩く vs 高岡氏:チューバ吹きつつ声を出す
- マニ氏:スティックに持ち替え、8ビートからアフリカンぽいビートへ。高岡氏はそれに応じてウォーキングベースのリフからニューオリンズファンクのチューバ奏者っぽいファンキーな演奏に。
マニ氏のドラムのチューニングは全体に高めで「パーーーン!」という張りのある良い音。背筋をまっすぐに伸ばして上体をほとんど揺らさずに叩く。一時期アフリカンビートに凝ってただけあって、ファンク/アフリカっぽさには付け焼刃ではない本物っぽさがある。かつてアフリカ・バンバータは「クラフトワークが出てくるまで白人にファンキーなものができるとは思ってなかった」と語ったが、ここにいるじゃねぇか。しかも同じドイツ人だし。
- 驚くべき速さで東洋氏登場。普通のシャツとジーパン姿。
- マニ氏のファンクビートに乗ってクネクネと踊る東洋氏。高岡氏は重音奏法で音に厚みを。
- ひとしきりクネクネ・クキクキ・パタパタと踊って東洋氏退場。
- その後はドラム vs チューバで丁々発止のパワープレイの応酬。高岡氏は吹きつつヴォーカリゼーション。マニ氏もそれに応じて大声出したり。これは双方気持ちよさそうだ。
【後半】
- マニ氏と渡邉氏からスタート。床に置いた真っ白な陶磁器のような珊瑚?(これが絶品でいい音!)のパーカッションを叩きつつ歌うパフォーマンス。
- 「音遊び」という感じで、でんでん太鼓みたいな太鼓を叩いたり色々。
- 徐々に歩いていってドラムセットに座って、マニ氏のドラムソロ開始。いきなりパワー全開。
- 途中から高岡氏参加。するとマニ氏は高速フォービートに。そのままジャズ風インタープレイ→ファンクロック風へ。
- 会場暗転、東洋氏入場。徐々にスポットライト点くとステージ隅にうずくまる黒塗り(白塗りではなく)の東洋氏。
東洋氏は腰布一丁で、泥のようなものを全身に塗りたくってあり、同じく泥をまぶした襤褸布みたいのを首にかけている。まるで、樹海の木の精が、体に泥と苔をこびりつかせたまま出てきたみたい。でも顔になんとも愛嬌があるのでグロテスクさや奇怪な印象はない。
- 東洋氏は前半とは変わって、虫や爬虫類・両生類を思わせるようなギクシャクとした踊り。マニ氏は激しいシンバル連打で会場を音で満たし、高岡氏はチューバ吹奏+ヴォーカリーズ、3人が相まってトランシーな空間を演出。
- ピアニカ(?)+ドラミングの嵐の中、瀕死の虫のようにのたうつ東洋氏。
- うずくまる東洋氏にマニ氏、ビニールの袋を差し出す。中には大量のステンレスボウルなどの食器類。床にぶちまけて、スティックで連打。
- 東洋氏、徐々にステージ外に踊りながら去り、カウンター横のピアノ下にもぐりこんで、終演。
【アンコール】
- 鳥の声のテープが大音量でながれる中、マニ氏の口琴・スリットドラム・パーカッションのソロを短めに。
以上
いやぁ、楽しいなぁ。演奏者の実存に肉薄するようなヒリヒリするシリアスな即興演奏も大事だけど、終わったあと、みんなニコニコしてるようなこんなライブも大事だよ。
終演後は、ケーキまで振舞っていただいて。ほんとうにありがとうございました。