RADAR レコ発ライブ

荻窪 ヴェルベット・サン
http://www.myfoods.jp/velvetsun/

  1. 宇波拓ユニット 
  2. DJ Peaky+大島輝之+秋山徹次 
  3. RADAR+相馬大+半野田拓

(最後列であんまり見えなかったため、以下のレビューの正確性は自信ない。)

  • 宇波拓(g)
  • 江崎将史(tp)
  • 服部玲治(irish drum)
  • 泉智也(b)
  • 中尾勘二(sax)

俺は前身のバンド「ホース」を観てない(ごめんなさい宇波さん)ので、この編成のライブは初見。
へんてこラウンジというか、ポルカっぽいのやワルツといったリズムを使った軽快・軽妙なインストバンド
会場のお友達を上げてコーラスさせる曲では、まるで往時の歌声喫茶のようなさわやかフォークソング系の曲なのに、歌詞が非常にネガティブでペシミスティックな「人はただ死ぬだけ」とかいう内容で、笑ってしまった。あと、曲中の語りで、過去に自分が犯した悪事(?)をいちいち列挙していくとか。ちょっとダダっぽくもフルクサスっぽくもあるナンセンスなユーモア、とぼけた、人を喰ったような面白さ。
曲自体は非常に素敵。宇波氏に言わせると「モテ系」らしい(笑)。


  • DJ Peaky(electronics)
  • 大島輝之(g, effects)
  • 秋山徹次(g, slide etc)

前半、Peaky氏は、店の壁やカーテンを擦り・揺らして微かな音をたてるというパフォーマンス。カーテンの金具が外れちゃって微妙にうろたえてる所が可愛い(笑)。
大島氏はストラトを膝に寝かせて、効果音的な音を出すのを中心にしていた模様。エフェクターは、逆回転ディレイを非常に多用していた。俺あの音大好きで、すごく気持ちよい。
秋山氏は(ちょっとよく見えなかったのだが)よく知らないメーカーのいわゆるビザールギターみたいなエレキを、金属棒でスライドしたりヴァイオリンの弓で擦ったり。
後半、Peaky氏はアナログシンセ(?)と電子機器の操作に移り、三人での演奏では、グニョグニョ・モゴモゴ・カタカタ・ビョンビョンという音に。
なんか、歌抜きのレジデンツみたいな。または、九里洋二や真鍋博山村浩二の実験アニメについてるサントラや効果音みたいな。腕組みして目をつぶってチルアウトに入る者多数。



RADAR :

  • 稲田誠(contrabass, vo)
  • 水谷康久(sax)
  • 香取光一郎(p)
    • 半野田拓(g)
    • 相馬大(映像)

トリのRADARだが....。はっきり言ってビックリした
“ジミー・ジュフリー3 meets 東京ロッカーズ”みたいな(変な例え?)。非常に典雅で心地よいサックスとピアノに、ペケペケペケペケしたエレキギターと、野太いウッドベースを弾きつつ三上寛のように叫び歌うヴォーカルという。

一聴、なんだこりゃーと思うのだが、これが、なんとも言えず面白い!非常に抑制の効いたクールでストイックな演奏と、抑えがたい激情型歌唱(ちょっとホーミーも入る)の取り合わせの妙。歌詞も変で「♪車に乗ろうよ/体にガムテープを巻いて/ちょっと息苦しいけど♪」とかいうの。
いやー、はっきり言って、ファンになっちゃったなもぅ。自然にアンコールも出て、良かった。

帰り際にアルバムを買ったら、沖縄のお菓子「ちんすこう」を貰いました。ありがとう。


RADAR レイダー
EASY LISTENING
TZADIK(NEW JAPAN) / US / CD
TZ-7251
http://diskunion.net/jazz/search_result.php?type=2&for=1&kwd=8700&no_alphabet=1

まだアマゾンには入ってないのか。


※終演後に宇波氏と話したのだが、4月のグザヴィエ・シャルルの来日は、本決まりのようだ。やったー!うれしい。ちゃんとチェックしろよ>俺



関連リンク

id:hibarimusic
http://d.hatena.ne.jp/hibarimusic/
http://www.hibarimusic.com/j/event.html

棚レコード
http://www.rose.sannet.ne.jp/tana/
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稲田氏のライブ予定によると関西方面で色々面白そうなことをやるようだ。
http://www.rose.sannet.ne.jp/tana/tana-japan.html