9/21 Salmo Rise vol.1 ご来場まことにありがとうございました!!


本当に大勢のお客様にお出でいただき、感激いたしました!主催した者としてどれほど感謝してよいか分かりません。ご予約いただいた数も予想以上で嬉しい悲鳴でした。心から御礼申し上げます。ありがとうございました。


当初は普通のコンサートとは若干異なる演出を考えたりしていたのだが、実現性や実効性に疑義あり、など諸般の事情で今回は見送りになり、わりと普通のコンサート(どういうネタだったかは内緒....)になってしまった....。すみません。ただし手間味噌ですが内容はとびきり良かったと自負しております(偉そう)。


普通、門天ホールではこのようにステージ/客席を区切るのが一般的だが、

今回は、普通ステージになる場所が背後になるようにして(山内氏いわく「川の流れに見立てて」)このような形に配することにした。


(↑2枚の写真をつなげたのでおかしな写真になってますが....こんな感じ)

一部の窓のカーテンを開けて外の夜景が見えるようにしたのだが、開けた窓の先には偶然に隅田川にかかる中央大橋http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%A4%A7%E6%A9%8B)が見渡せ、良いアクセントになった(あと、首をちょっと伸ばすと東京タワーが見えたりする)。


客席背後には青緑色のホリゾントライトを淡く照らし、山内氏にピンスポットを僅かに当てた他は照明を消して、薄暗がりの中で演奏を聴くようにした。

なのでカメラの露光が非常に困難で(俺ら夫婦はデジタル一眼レフ等の高性能のカメラを持っていないので)碌な写真がない。申し訳ない。

演奏の構成は以下の通り:

現在の山内氏の表現は大まかに

  1. 息音中心の長尺の即興演奏
  2. 大らかでゆったりした主旋律を持つソロ曲
  3. 音波を使って鼓膜を摩擦するような、“耳に痛い”超高音ソロ

の3種類に分類されるが、その3種がバランスよく配された構成になった。前半の即興演奏が1、後半の「ホウリ」と「Chikushi」が2、二・四曲目が3に当たる。


前半、空調を切るかどうかは実は凄く悩んだのだが、結局切らずに押し通してしまった....。山内氏の演奏は、サックスに吹き込む息の音をを繊細に聴かせるものだ。エアコンの運転音がちょうどその呼吸音とほぼ同じ音域なので、エアコンをかけておくと演奏の一番繊細な部分がマスクされてしまうことになる。案の定、アンケートで「空調が気になった」というご指摘をいただいた。まことに申し訳ありません...。


この日はけっこう暑かったので、鉄筋コンクリートの建物の最上階はなかなか冷めないというのと(以前マンションの最上階に間借りしていたことがあるので身に沁みている...)、予想以上のお客様にお出でいただいたので空調を切って暑くなるのが心配、途中でスイッチを切ることで演奏者・聴衆の集中力を殺ぐのはどうか、とかウダウダ考えてるうちに時機を逸してしまった....。この件についての全責任は私の優柔不断さにあります。本当にすみません。前半の即興演奏の内容は、ここ最近の山内氏の演奏でも出色の出来だったので、けっこう痛恨事....。


「演奏が終わって眼を開けると決まって最前列の客が下を向いて耳を塞いでいるので、しばらく封印していた」というタイトル未定曲(東京でやったのは千駄ヶ谷 Loop-Line での大島輝之氏との共演以来のはず)。これはもう音の「聴取」という体験ではない。まるでヒップホップのDJがターンテーブルでLPをスクラッチするように、山内氏のソプラニーノ・サックスの高音が聴衆の鼓膜をじかに物理的に「ワシャワシャワシャ!」と擦るような音響で、「お客さんに意地悪をしようと思って作った」という山内氏の思惑通りの極めてハーシュな内容になった。また門天ホールはなまじ音響が良いから効果が倍加するんだこれが(笑)。


終演後、しばらく雑談とアンケート記入の時間をとったのだが、そのせいか非常にアンケート回収率が高く、皆さん非常に熱心に記入していただいてこれまた感激した。ありがとうございました。


また、山内氏のライブ常連やマイミクさん以外に、若い世代のお客様にだいぶお出でいただけたのも嬉しいことだった。山内氏の表現は世界でも他に類を見ないものなので、若い人に接してもらえることは、素直に嬉しい。


ということで、次回以降に繋げる勇気とエネルギーをいただいた。こればっかり言ってるけど、本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!



早速門天ホールのブログとフルート奏者の梶原氏のブログに取り上げていただきました。

もんてんにっき
http://monnakaten.exblog.jp/6394620/

to-fly - 梶原一紘氏の日記
http://kkaji.exblog.jp/6500607/

ありがとうございます。