(h)ear rings vol.4‐5

  1. 曽田陽(alt sax +マイク)
  2. 大蔵雅彦(tube)
  3. 伊藤匠(tenor sax+マイク)
  4. 山内桂(alt sax)

千駄ヶ谷 Loop Line

1. 曽田ソロ
コンタクトマイクを付けたas+プリアンプ+ヴォリュームペダルというセット。フィードバックで「フワーッ…ヒーーーン…」という音が出るセッテングにしておいて、ペダルでそれをコントロールするという演奏。時折バードコールのようなチュンチュンというリード音が混じる。

2. 大蔵ソロ
2本のマイクをブームスタンドでセトして“tube”にT字形に分岐したパイプをつないで登場。「バルバルバル…」というようなヘリコプターみたいな音を出す。その後、数分刻みでつなぐものや置く物を次々と変えて演奏。

  1. アルミ箔:ホワイトノイズのような音
  2. サックスのベルにアルミ箔や金属板を乗せて振動させる:発信器や接触不良音に似た音
  3. サックスのベル+息
  4. サックスのベルにCDを乗せて振動させる;ドリルのような音

3. 井上ソロ
テナーサックスのベルの中にマイクを突っ込んで、すぐそばにアンプを置きハウリングが起きやすくしてある。ほんの少しマイク位置を動かしたり吹き方を変えたりするだけで耳をつんざくようなフィードバックが。この日の演奏ではもっとも“ハーシュ”な音。面白かったけどちょっとキツかった(^_^;)

4. 山内ソロ
ゆっくり静かに息を吹き込んでいく。呼吸しながら腰をゆっくり落としていきまた戻す。それを延々繰り返す。ただそれだけなのに、なんて豊かなのだろう。芳醇な静けさ。後半は、超高域のハーモニクスロングトーンを延と伸ばして終演。


5. 全員セッション
L to R 大蔵・曽田・伊藤・山内
全員アンプリファイ無し

  • 軋むような曽田
  • 呟くような伊藤
  • キー音中心の山内

…という布陣の中、一番アグレシブだったのが大蔵氏だった。

  • ホースではなく普通のアルトをバリバリと吹きまくってた。とはいってもホースでやってることをサックスでやってるだけなのだが、逆にホースを吹いてるときも本当はメチャクチャ息使ってるんだなというのが如実に分かったのであった。